昔の顕微鏡
ユニバーサルバクテリア顕微鏡「No.5」
3本の接眼レンズレボルバーが特徴の、エデュアルド・メスター(Eduard Colmar Messter: 1840-1913)のユニバーサル・バクテリア顕微鏡です。
シリアル番号なし(おそらく1880年代に製造された顕微鏡)
顕微鏡:
高さ:最小 38 cm~最大 41.5 cm
幅(ステージ):10.5 cm
奥行き:14.5 cm
重さ約 4 kg
顕微鏡は、3本の接眼レンズレボルバーの他に、もう一つの特徴としてラックアンドピニオン機構がなく、代わりにスタンドピラーの背中部分に突き出たレバーがあります。
接眼レンズ・ターレット(画像5枚目を参照):
3本の接眼レンズを装填したターレットは、それ自体高さが 6cm あるため、顕微鏡の背が高くなる要因となっています。
鏡筒とアーム(画像6枚目を参照):
鏡筒を上下するためのラックアンドピニオンがありません。
粗動送りハンドルや微動装置がなく、鏡筒が直接アームに固定されています。
クイック・リフト・レバー(画像7枚目を参照):
クイックリフトレバーを押し下げると対物レンズレボルバーを取り付けたインナーチューブが 5mm 程鏡筒の中に引き込まれます。(黄色矢印)
スライド標本を迅速に取り換える際に便利です。
この細菌検査用顕微鏡は、スライドガラス標本の微小な対象に迅速に焦点を合わせることができるように工夫が凝らされています。
3本の対物レンズと3本の接眼レンズは、合計9通りの倍率すべてにおいて焦点が合うように位置が固定されています。
クイックリフトレバーの操作でどの組み合わせの倍率でもワンタッチで焦点が合うように工夫されています。
E. メスターは、この「クイックリフトレバー」の機構で特許を取得しました。
ベース(画像12枚目を参照):
ベース側面にネジで固定された真鍮製のプレートには ”Ges geschützt” 「保護された」とあります。特許取得済の意味です。
接眼レンズ:
1:3倍
2:4倍
3:5倍
4:7倍
対物レンズ:
4:約 15倍
7:約 60倍
Oel:約 100倍
E.メスター顕微鏡の詳細についてはYouTube動画をご覧ください。
No.37 ①世界のアンティーク顕微鏡メドレーより、第10回顕微鏡の夜明け
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